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(例一年率1000%のリターンなど)どうして相場で損をするのか。
それは、その場その場の感情に流される形で取引してしまうケースが多いからである。
こればかりは、いくら相場の勉強を積み重ねたとしても、なかなか逃れることができない。
自分の持っているポジションが大きな損失を抱え込んだ場合、多くの人は冷静ではいられないだろう。
恐らく多くの人は、これ以上、損失が拡大しないうちに、ポジションを閉じようとするはずである。
ところが、実際にポジションを閉じてみると、そこが大底圏で、そこから反発に転じたりする。
儲かっているときもそうだ。
自分のポジションに利が乗ってくると、早く利益を確定させたいという誘惑が働く。
この場合も、実際にポジションを閉じてみると、じつはまだまだ値上がりしたりする。
「まだはもうなり、もうはまだなり」。
古来よりさまざまな相場格言が生まれ、相場に関わる多くの人々によって語り継がれてきた。
それらの多くは、人関心理をするどくついたものが多い。
それだけ、相場と人間心理は、昔から切っても切れない関係にあったということなのである。
さて、それでは実際に株式などの売買をするに際して、こうした感情をいっさい介在しないところで取引したら、どうなるだろうか。
そこに「ルールベ−スドトレ−デイング」の要諦が隠されている。
ルールベ−スドトレ−ディングは、文字どおり、ルールに基づいてトレーデイングするというものである。
この場合のル−ルとは、投資戦略のことを意味する。
あるコンディションになったら売る、あるいは買う、といった取引のタイミングやポジシヨンを決める際の方針といっていいだろう。
コンディションについては、経済のマクロ指標でもいいし、金利や原油価格、為替相場などのマーケット動向でもいい。
たとえば、「長期金利がO%まで低下したら、その時点で株式を買う」といった戦略を設け、それをコンピュータのプログラムに落としていく。
あとは、そのル−ルに基づいて、機械的に売買していくだけ、ということになる。
実際、プロのトレーダーの中には、自分自身で簡単なトレ−ディングシステムを組み上げている人もいる。
自分の投資戦略を開発言語に落とし込み、それをプログラマーに作らせるのである。
こうしてでき上がったプログラムに基づいて、感情はいっさい入れずに売買を繰り返していくのだ。
相場の上がり下がりにいちいち反応して、感情で取引をしてしまう、いわゆる「エモ−シヨナルベ−スドトレ−デイング」とは全く反対の関係にあるのが、ルールベ−スドトレ−ディングなのである。
そして今、ルールベ−スドトレ−デイングの世界において、大きな存在になっているのが、「トレードステーション」という会社である。
トレードステーション杜は、米国で有価証券の売買システムやソフトウエアパッケージの開発・販売を行っている会社だ。
1982年にO社として設立後、引年に現在のT社に社名を変更、貯年にはナスダックに上場を果たしている。
同社が開発するソフト、プログラムに対する評価は非常に高い。
2001年には、米国の投資雑誌「バロンズの評価を受けた。
また位年には、やはり米国の投資雑誌で買システム読者が選ぶ、売買システムの最優秀賞)」に選ばれた。
ちなみに、この読者アワードについては選ばれており、続の受賞となった。
また似年には、前出の投資雑誌「バロンズ」で2年連最優秀賞にも選出された。
米国では、本当のプロのトレーダーは、社内でプログラマーを抱えている。
かつて米国のヘッジファンドなどでは、たとえばハーバードやスタンフォードを卒業した、工学系の優秀なプログラマーや、NASAでロケットを打ち上げてきたような、いわゆる「ロケットサイエンティスト」などを高額の報酬で雇い入れ、運用マネジャーが思いついた戦略をプログラミこのシステムは、基本的にはリテ−ルのアクティブトレーダーに対してングさせていた。
そして、そのプログラムに基づいて、売買を繰り返していくといった運用が行われていた。
トレードステーションは、こうした運用手法を個人でもできる環境を提供するものである。
提供されているが、実際はプロのトレーダーの中にも利用者が多いことが知られている。
よって、このシステムを使えば、個人でもまさにプロ並みまた、トレードステーションには投資家同士のコミュニティがあり、そのトレ−ディング手法を手軽に実現できるのだ。
ここでのやりとりも非常に活発である。
コミュニティの活動はウェブ上で展閲されていて、トレードステーションのプログラミング言語である「イ−ジ−ランゲージ」を用いた戦略プログラムなどが公開されている。
コミュニティでは、投資家たちのアイディアなども公開されていて、たとえば「私はこういう戦略を用いてトレ−デイングしている。
この戦略を用いてトレ−デイングしたい場合は、こういうプログラミングをすればいい」といったことまでが自由にやりとりされている。
ちなみに、トレードステーション社は売買システムのソフト開発会社という側面だけでなく、「トレードステーション証券」という別会社でブローカーとしての業務も行っている。
ただし、一般の証券会社と違って、非常にテクノロジー志向の強い証券会社となっており、同社にはクレームに対応する人が数人いるほかは、機関投資家相手のスタッフがいる程度で、あとは全てコンピュータシステムによって運営されている。
ハイエンドの投資家が愛用するシステム実際、トレードステーション社のプログラムを利用している投資家は、トレードステーションで用いられる一種のプログラミング言語。
いわばエクセルのマクロのようなもので、簡単な英語がわかる人なら誰でも利用できる。
どういった属性を持っているのか。
簡単にいえば、ある程度の金融知識を兼ね備えた、ハイエンドの投資家といってもいいだろう。
米国は、世界で最も投資文化が進んでいる国である。
そのため、株式の直接投資だけでなく、投資信託や401Kプランなどの年金を通じて、さまざまな階層の人々が市場に参加している。
したがって、一言で「投資家」といっても、じつに幅広い層が対象になるのだが、中でも一定レベル以上の金融知識を持った人たちは、最終的にはフュ−チャ−ズに行き着く。
なぜかといえば、レパレッジが効くうえに、高い流動性を兼ね備えているからだ。
信用取引で個別銘柄に投資した場合、状況によっては売れない、あるいは買えないといった事態が生じる。
つまり、流動性が欠如する恐れがあるのだ。
一方、指数を利用したフュ−チャ−ズなどは、いつでも簡単に売買できる。
また、個別銘柄ではないので、大きな金額で売り買いを行っても、それによって対象銘柄がストップ安をつけたり、逆にストップ高をつけたりしてしまうといった事態も避けられる。
レパレッジが効くため、場合によっては高いリスクをともなうことがある。
そのリスクをコントロールするための方法の一つが、まさにこのル−ルベ−スドトレ−ディングなのである。
システムの根幹はストラテジーにあるルールベ−スドトレ−デイングが、従来のシステムトレードと大きく異なるのは、まさにストラテジー(戦略)そのものである、という点だ。
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